こんなサイトを見た。
介護系の会社で、特別養護老人ホームを経営している。
比較的まだ若手の創業者社長だが、サイトの作りに疑問が…
YouTubeなどSNSと連携し、会社の宣伝やイメージアップに使うことは今日の経営において常套手段だ。
この会社は、企業のトップページに自社のYouTubeチャンネルのリンクを張り付けてある。
ここまではそんなに悪くない。悪いのは内容だ。
内容が悪いと書いたが、戦略が見えてこないと言うべきか。
その企業のホームページを見る人は色んな立場の人がいるが、重要なのはその顧客になる可能性がある人だ。そこに視点を置いて作られることが望ましいが、そこが無視されているとしか思えない。
動画の内容は、介護経営者への経営ポイントだったり、意味が分からないがなぜかシステムの話だったり。
こういうことはリンクなど張らずに別のところでやるべきである。
特養を探している顧客になるかもしれない人たちがホームページでこれを見てどう思うか?
その人たちが、別のところでこの動画を見つけたときにどう思うのか?
おそらく正反対の結果が得られる。
この会社のTopたちは頭が良いのか悪いのかわからないと思った。
中小企業の経営者たちは、何か勘違いしていないか?
自己満足が人の目にはよく映るはずがない。
こんな話がある。
知り合いの社長が当時まだ50歳になってなかったと思う。
そのときに、アゴだけに無精ひげのようなヒゲを生やしていた。
カッコイイと思っているのか、足りない自分を補おうとしているのかのどちらかだ。
出張して取引先の社長から、
「そのヒゲは何だ?(怒)」「それが金を生むのか?」「誰が得をするんだ?」
出張から帰ってきた知り合いの社長がヒゲを剃っていたので理由を聞いたところ、ヨソの社長に叱られて目が覚めたと言っていた。
「確かに誰も得をしない」
偉いのは、それをすぐに取り込んだことだ。
このときから、この人を尊敬するようになった。
嘘は良くないが、伝え方次第で真実が伝わらない可能性がある。
Webサイトは、人に伝えるための手段だ。
自社のホームページが、見た人にどのような印象を与えているのか、今一度見直してほしい。